人はなぜ眠るのか…
実は
わかっていません(笑)
ただし、睡眠不足による弊害は睡眠学の進歩とともにわかってきています。
まず、睡眠と病気
睡眠障害や睡眠不足になると食欲を増すホルモングレリンが上昇し、食欲を抑えるホルモンレプチンが減少します。
そうすると肥満になり、肥満になると生活習慣病のリスクが高まります、糖尿病、高血圧、高脂血症が代表的な疾患です。
それにより心血管、腎臓にダメージが蓄積し循環器系の病気を引き起こすというわけです。
よく聞くのが電車や車を運転するお仕事の人が日中眠気をもよおし重大事故を起こしてしまうなんてこともあります。
また、うつ病に代表される精神疾患を引き起こす原因にもなります。
肥満になるといびきや無呼吸症候群にもなりやすいので負のスパイラルにはまってしまうんですね。
次に認知症
最近の研究でわかってきたのが、睡眠不足と認知症の発症が関係しているということ。
運動をして乳酸がたまり筋肉痛が出るように、脳内にもゴミがかかります。
そのたまってゴミを流してくれるのが脳脊髄液です。この脳脊髄液の循環が最も活発になるのが睡眠中なんですね。
これをグリンパティックシステムと言います。
まだ正式には解明されていませんが、このゴミの正体はアミロイドβではないかと言われています。
もう一つは免疫力の低下
健康な人の鼻にライノウイルス(代表的な風邪ウイルスの一つ)を塗布し十分な睡眠をとった人と、睡眠不足の人を5日隔離する実験を行ったところ…
睡眠不足の人々は睡眠を十分とった人に比べて風邪にかかった人が2.5倍にもなったそうです。
わざと鼻に風邪ウイルスをつけるなんてぞっとしますが、この研究に協力してくださった人々のおかげで睡眠は風邪の予防に重要だということがわかったわけです。
感謝(笑)
そういえば若い頃は友人たちと年末になると忘年会を開催し朝方まで遊んでいると、必ず正月に風邪をひいていたのを思い出しました(笑)
ワクチン接種後も寝不足だとワクチンの効き目も弱まるというデータがあります。
せっかく予防接種したのに徹夜などをしたら無駄になってしまうわけです。私はコロナワクチン7回接種し、毎年インフルエンザの予防接種をしていますが…
それを言うと、「ワクチンうったのに罹患した」という人が湧いてくるのです(笑)
そういう方は睡眠が十分にとれていなかった可能性があります。まあ打ったからといってリスクは減らせてもゼロリスクにはならないんですけどね…
睡眠不足は様々な病気の原因になります、病気になると治療費がかかるだけではなく仕事もよいパフォーマンスで臨めず収入が減ることもあると思います。
学生なら学力も上がらないでしょうし、精神的にやられてしまうとパートナーや家族、友人とのコミュニケーションも悪くなる可能性もあります。
大げさではなく、睡眠不足はあなたの人生が楽しくなくなる要因になりえるのです。
薬に頼らず、毎日スッキリと元気に活動したいという方は是非当院の睡眠改善施術をお勧めいたします。
施術は自律神経コースで承ります。