手指消毒を導入した19世紀半ばのハンガリーの産婦人科医の記事です。
当時は遺体の内臓を触った手で、出産を控えた妊婦の産道の検査をしたりしていたそうです。
現代の常識からすると『ギャー!』という感じですよね。
当然、産褥熱の発生により死亡する方が多かったとか…
でもウイルスや細菌感染という概念がほとんど無かったと思われますので仕方が無かったのかもしれません、この医師は晩年「私が墓場に早まって送ってしまった女性の数は、神のみが知る」という言葉を残しています。
手指消毒の重要性を説いた功績は称えられるものなのですが、気づいてしまったが為に自責の念にかられてしまうという悲劇です。
見方を変えれば、感染症予防の父としてその後の何人もの女性たちの命を救った方なんですけどね…
ということで鍼灸の専門学校に行くとまず最初に教え込まれるのは手指消毒の仕方です。
手を洗うという行為は小さい頃からやっていると思うのですが…
画像はイメージです。
手の指の洗い方から手洗い後にタップに手で触らずに水やお湯を止めるところまでを授業で行います。
人様の体に鍼を刺すわけですから、体に触らせてもらう前はその都度手洗い、手指消毒を行います。
おかげで、それまでも手は洗っていましたが普段からもハンカチはもちろん、車や旅行の際は除菌お手拭きを持ち歩き手をキレイにしておくクセがつきました。
なので自ずと、他人の所作にも目がいきます。
そうすると悲しい現実が…トイレに入って手を洗わない人って結構多いんですよね…(泣)
女性に聞くと、女性もそういう方が少なくないとか…
横澤夏子さんのコントでトイレで手を洗ってハンカチがないのか自分の髪の毛で拭くなんてのがありましたが…
あんなのは序の口のようです。
当院でもトイレの前に洗面台がありますので是非、ご利用ください(笑)
紙のペーパータオルも用意してありますし、もちろんハンドソープもあります。
何故こんなことを言うのかと言いますと、日本は中国の春節と共に押し寄せる観光客と共に持ち込まれるであろうコロナウィルスの脅威に脅かされております。
画像はイメージです。
一番良いのは人ごみに出かけないこと、私の知り合いの子が通っている高校では年が明けると受験があるため三年生は学校にほとんど行かないそうです。
最初は授業料払ってるのに授業やらないんかい!と突っ込みたくなりましたが、インフルエンザ等に感染してしまうリスクを下げる意味では大変有効なのだと目から鱗でした。
予備校なんかも同じ教室に集めて授業をするというより、オンラインで家庭で授業を受けるのが主流になるかもしれませんね。
仕事をしている人でもオリンピックの交通の混雑対策で在宅勤務を勧める会社も出てきているそうですが、今現在ではほとんどの人が外に出て仕事をしなきゃいけないと思いますのでそういう方は予防に徹するしかないのです。
手洗い、うがい、マスクですね。
手洗いは重要です人間が触るものには沢山の菌やウイルスが付着しています。
手を洗わないで物を食べた場合、感染のリスクが高くなりますし。触った手で他の物を触ると様々なものに付着してしまうからです。
うがいなんかは感染の予防にはならないという話もありますが、口や喉を潤すという意味では意味がなくはないと思っております。
マスクも通常のマスクは罹患者がすることにより感染の拡大を防げても、健康な人がつけてもほとんど予防効果がないそうです。※特殊なマスクを除く
これも湿潤状態を保つという意味では効果があると思います。
感染しないのが一番ですので、ウィルスに罹患しないよう各自で気をつけたいものですね。